この記事ではモンゴルにると言われている仮想通貨取引所である、IDAX(アイダックス)と仮想通貨であるIT(アイダックストークン)について、詳しく解説しています。
私の友達である中国人の友達が、直接の被害者であり、詳しい経緯を教えてくれたので、ここで解説したいと思います。
この記事を見ると
・IT(アイダックストークン)が詐欺と分かるまで
・これからの仮想通貨の未来
ちなみにモンゴル政府が云々と言うのは、真っ赤な嘘です。
まずは結果論から話したいと思います。
IDAX取引所と仮想通貨IT詐欺の犯人とは
まず仮想通貨ITは詐欺です。
仮想通貨取引所であるIDAX自体が詐欺を行い、2兆円と言う資産を持って逃げてしまいました。
モンゴル政府云々と他のサイトでは書いてありますが、ペーパーカンパニーのみが、モンゴルにあるだけで、モンゴル政府とは一切関係ありません。
2017年にあったノアコインと似ています。
ノアコインとはフィリピンの社会問題の解決・経済成長の支援を目標にしている
この様な事を目的とし、リゾート開発を行い、その利益などをコインに反映させるものですが、
”フィリピン政府のお墨付き”などと謳われたコインです。
実際にフィリピン領事館からは一切関係ないと言う勧告もありました。
IDAXでITコインを使った詐欺の張本人
では今回IDAX取引所を使い、詐欺をしたのは、この2人です。
SEOは80年代生まれのイケメンです。
2019年12月10日現在ですが、2人は国内に潜伏しています。
捜索が始まる前に女性である沈燕さんは、韓国に行っており、整形をしたと言う噂もあります。
交換取引所や仮想通貨そして、取引できる専用のアプリなどは1億円ほどあれば作れると言われています。
上海や北京での不動産価格は100平米で1億以上しますので、所有している家を売り、知恵や仕組みさえ知っていれば、仮想通貨の取引所ができる事になります。
中国では仮想通貨の作り方や運営のやり方が売られているので、お金さえあれば運営が可能なのです。
ではどの様に運営をして、どの様な流れで詐欺に至ったのかを解説します。
IDAX取引所と仮想通貨IT!詐欺とわかるまで
では実際にどの様な流れだったのかを、解説します。
左の様なアプリをクリックすれば、真ん中の様な感じで、実際に取引ができる様になっています。
IDAXの取引所も、全世界のなかで8位に位置していました。(現在は存在していません)
2019年の6月にIT(アイダックストークン)を販売しました。
上限は2億枚で、中国国内ではこの様な形で販売されていました。
2年コース:250万円で利益500%を保証
1年コース:150万年で利益200%を保証 半年コース:100万円で利益50%を保証 3ケ月コース:50万円で利益20%を保証 |
こんな具合で約4ケ月で7億元=105億円程を集めました。
ここで3ケ月コースを選択した人には、しっかり返金されています。
つまり50万円が3ケ月で60万円になったのです。
更にコイン自体が値上がりをしていたら、利益はもっと上がっているのです。
実際に真ん中トレードの写真を見るとわかりますが、6月に40円で販売されていましたが、9月の終わりには150円近くになっています。
コイン自体は、3ケ月で3倍の価値になったのです。
世界ランキング8位の取引所だし、3ケ月後にはしっかり返ってきたので、2年のコースを買う人が溢れ始めたのです。
私の知り合いは1000万年程投資しましたが、コインを売買したり3ケ月コースなどを選択したおかげで500万円は戻ってきたと言っています。
中には800万円を投資した次の日に、アプリにアクセス不可能になった方もいるそうです。
支払いの際にもタイミングが遅れたり、アプリに一時的にアクセスできない状態がありました。
この時IDAXからは、一時的にアクセスが殺到していて、繋がりにくくなっているとの返信があったり、ビットコインでも5万件が支払いがされていないなどと言われた様です。
実際にビットコインでも支払いがされていないケースがある様です。
更に同時期にYOU BANK(ユーバンク)と言うコインが発売されましたが、これも同じ手口で持ち逃げされ支払い不可になっているのです。
11月25日にIDAXから一方的に、中国での運営をやめると言う通達があり、詐欺だとわかったのです。
12月になった時点では、全ての通貨の払い戻しを一方的にストップさせました。
そんな中12月の3日に、運営に関わっていたと思われる方と、話し合いをする機会を持つ事ができました。
なぜこの方と接触できたのかと言うと、この方の母親が病院に入院しているので、逃げられないと判断したからです。
実際裏では警察とも話を進めながら、喫茶店に呼び出して逮捕となりました。
下の動画は、下記で紹介する公安立案書の中に書かれている人物が、逮捕される様子です。
この方は逮捕になりましたが、これからが本番だと言えます。
トップ2人をはじめ、残り起訴されている人を捜索しています。
中国では、ホテルに泊まる時や新幹線に乗るときには、パスポートに似た身分証明証を提示する事が義務付けられて言うます。
更に、この身分証明証と携帯電話番、そして銀行のカードが紐付けされている為、日本よりは比較的見つけやすい環境にあります。
知り合いの家に潜伏していたりしない限り、見つかる可能性は高いと言えます。
上海では交通表示の看板や信号機にの全てに監視カメラが設置されているので、上海にいる限りは発見されやすいのです。
では実際に地元メディアでは、どの様に報道されているかを解説していきます。
IDAX取引所と仮想通貨IT!現在の状況
実際に現在は、どの様な状況下を解説します。
IDAXと言う仮想通貨の取引所自体が持ち逃げ(詐欺)を行なっていました。
現地のサイトの一面と、公安に対しての被害届立案書がこちらになります。
左側の写真には、モンゴルには名前だけの会社が登録されていて、実際の運営は上海の浦東にある、三林地区にあるオフィスにて運営を行なっていました。
なので今回IDAXのオフィスがあった、三林地区にある公安が指揮をとり、捜索を始めています。
現在は上海のオフィスで勤務していた、オンラインで顧客対応をしていた社員が、数人捕まっています。
同時に、中国からだけではなく円やドルの通貨で買っていた方のお金やコインも、IDAXを封鎖する事で、持ち逃げしたのです。
このIDAX取引所でビットコインを売買していた方は、ビットコインも持ち逃げされたのです。
被害総額は2兆円になります。
世界中の顧客の資産を持ち逃げしたのです。
上海での訴訟となりますので、外国からの資産や顧客に対してのフォローは無いと考えていいでしょう。
このことから、仮想通貨に与える影響を解説していきます。
IDAX取引所と仮想通貨ITが与える本当の衝撃
今回のIDAX兼ITの事件により、中国の投資家からはこんな事がささやかれています。
・SEOが中国人の場合は手を出さない方がいい
・取引所のトップが中国人の場合は似た様な事が起きる可能性がある
・仮想通貨を動かしている1/5が中国人である
・中国政府が、仮想通貨に対して規制をかける可能性がある
この様な事が挙げられます。
実際にビットコインのマイニング量は中国が半分を占めているとも言われています。
つまり、中国政府が規制をかけた時、仮想通貨人口の1/3に影響が出て、仮想通貨業界全体に影響がで始めるのではないかと言う事です。
場合によってはそもそもマネーロンダリングが目的の場合もあるので、その目的が達成されない場合は、消滅したりする可能性もあると言われています。
そう言う意味で価値のあるアルトコインを見つける事は非常に難しいと言う事です。
世界ベースで見ても、2019年仮想通貨の取引所が7社程、倒産や破産をしています。
信頼できる情報を元に、自己責任で仮想通貨の投資をしていきましょう。
今回は仮想通貨取引所IDAXがITと言うコインを使い、2兆円の詐欺について、私の知り合いの話を元に、日本語で解説してみました。
後日、進展などがあった場合は再度記事にしていきたいと思います。
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